20代の男性が知っておくべき髪が生えるメカニズムとは？

20代で薄毛が進行し始めて、悩んでいるあなた。そんなあなたがまずやるべきことは何でしょうか？

育毛剤を選ぶこと？お医者さんに相談すること？

それらのことも大切ですが、そもそも前提として、どのようなメカニズムで髪が生えるのかを押さえておくことは非常に大切です。髪が生えるメカニズムを理解しておくことは、今後どのような方法で薄毛対策を進めていくにしても、必ず役に立ちます。今回は20代で薄毛が進行し始めて悩んでいるあなたのために、髪が生えるメカニズムを徹底解説します。この記事を読めば、どのようなメカニズムで髪が生えるのか、バッチリ理解できます。

20代のあなたが薄毛に悩む理由…その原因は毛乳頭細胞にあった

では、髪が生えるメカニズムについてここから解説していきます。髪の毛の根元には毛球と呼ばれる丸っこい部分があり、この毛球に存在する毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことにより、髪の毛が生成されていきます。これが基本的な髪が生えるメカニズムです。

ただ、髪が生えるメカニズムを押さえる場合、毛母細胞と並んで大切な細胞があります。それが毛乳頭細胞です。こちらの毛乳頭細胞も毛球の中に存在している細胞です。ちなみに、この毛乳頭細胞が育毛において果たしている役割は2つ。1つ目が毛母細胞に栄養を供給する役割、2つ目が毛母細胞に育毛指令を出す役割になります。

まず、1つ目の毛母細胞に栄養を供給する役割についてです。髪の毛の生成に必要になる栄養素は毛細血管を通して、毛乳頭細胞に届けられます。そして、毛乳頭細胞から毛母細胞に供給されることになります。したがって、毛乳頭細胞がしっかりと働いていないと、いくら血液が十分な栄養素を運んできても、それが毛母細胞に届けられないという事態にもなりかねません。

そして、2つ目の毛母細胞に育毛指令を出す役割についてです。毛乳頭細胞には成長因子と呼ばれるたんぱく質を分泌する機能が備わっています。ちなみに、この成長因子はただのたんぱく質では無く、細胞に働きかけて、細胞分裂を促進させる力を持っています。この毛乳頭細胞から成長因子が分泌されることにより、毛母細胞の細胞分裂が促進され、それによって、髪の毛が生成されていく。これが髪が生えるメカニズムになります。

20代の薄毛で悩むあなたが知っておきたい髪が生えるヘアサイクル

ちなみに、髪が生えるメカニズムと同時に押さえておきたいのが、髪が生えるサイクルです。髪の毛はずっと成長し続けている訳ではなく、いつかは成長が止まって抜け落ちます。具体的に言うと、髪の毛は成長期・退行期・休止期という3つの段階を経て、抜け落ちるというのが一つのサイクルになっています。このサイクルをヘアサイクルと呼びます。ヘアサイクルは髪の毛の寿命のようなものです。

ちなみに、成長期というのはその名の通り、髪の毛が成長している期間で、毛母細胞の分裂が激しく行われている期間になります。成長期は大体2〜5年程度継続することになります。

次に退行期ですが、この退行期は毛母細胞の細胞分裂が急速に弱まっていく期間になります。退行期は2〜3週間程度の期間で終わります。

その後に訪れるのが休止期。休止期の髪の毛は毛母細胞の細胞分裂が完全に停止して、抜け落ちるのを待っているだけの状態です。休止期の期間は大体2〜4か月程度続くと言われており、休止期の髪の毛の下から新しい成長期の髪の毛が生えてくることにより、押し出されるような形で休止期の髪の毛は抜け落ちることになります。

上記で述べた毛母細胞や毛乳頭細胞の働きが活発化して髪が生えるメカニズムが働いているのは成長期の期間です。20代の若いあなたが薄毛に悩む場合、その原因として最も可能性が高いのは毛乳頭細胞の働きに問題が発生しており、成長期の期間が著しく短くなっているケースです。

20代で薄毛に悩むあなたの髪の毛の成長期を長くする方法

20代の若さで薄毛に悩む場合、毛乳頭細胞の働きが弱まり、髪の毛の成長期が短くなっていることが原因となるケースが多く見られます。成長期の期間が短くなる例としてはAGAを挙げることが出来ます。AGAは男性ホルモンの働きが活発化してDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質が生成されることにより、その症状が引き起こされます。具体的にはDHTが毛乳頭細胞と結合することにより、毛乳頭細胞から成長因子が分泌されなくなります。また毛母細胞への栄養供給も著しく阻害されるため、毛母細胞に髪の毛のもととなる亜鉛やアミノ酸などの栄養素が届かなくなり、髪の毛が生成されなくなります。これにより、成長期が短くなってしまうというのが20代で薄毛が進行するパターンです。

したがって、成長期を長くするというのが20代の薄毛症状を改善するための一つの重要なポイントになります。成長期を長くするために考えられる対策方法は大きく分けて2つ。それがDHT抑制と血行促進です。DHTを抑制して毛乳頭細胞の働きを正常に戻すこと、血行を促進して髪の毛の生成に必要な栄養素が毛母細胞に十分に届くようにすること、この2つが成長期を長くする上では大切なことになります。

これらの効果を持つ成分は市販の育毛剤にも配合されており、DHT抑制ならオウゴンエキス・ヒオウギ抽出液、血行促進ならミノキシジル・センブリエキスといった成分を配合している育毛剤がおすすめです。